印鑑は何かで代用することが出来る?

印鑑10

印鑑は今の時代においても何かと必要な物です。例えば宅配物を受け取る時に必要だったり、会社や学校での書類で印鑑が必要な場面があります。ペーパーレスの時代になってきたとは言えど、印鑑は未だに必要不可欠な時代です。

ただ、あまり使う頻度が高い物でもないため、いざ必要な時にどこにあるか分からない、無くしてしまったという事はよくあることです。今回は印鑑の代用についてご説明していきます。

そもそも印鑑はどうやって出来たの?代用するために知っておきたい歴史

印鑑の代用品を探す前に、印鑑がそもそもどのような役割をしているのかを知っておく必要があります。やみくもに代用品を探しても印鑑の持つ役割を認識しておかなければ、間違った認識で代用品を使ってしまう場合があります。

印鑑は元々、権力のある人間にしか持つことの許されない「証(あかし)」のようなものでした。自分の印鑑を持っているという事で、「自分には権力がある」と周りに知らせることが出来たという役割があります。それが今の日本では、「本人を証明するための証」に変化していったのです。

今の日本では、公的な書類や重要な書類、手続きにて印鑑が必要とされます。

海外で印鑑を押す文化は存在しない!

日本では印鑑文化、捺印などは馴染みの深いものですが、欧米諸国ではこの印鑑文化が存在しません。欧米のみならず、アジア圏でも中国のごく一部の地域でしか用いられないのです。では逆に、海外ではどのように本人確認をするかというと、写真と住民票、そしてパスポートです。

免許証なども主に本人確認に用いられ、この点は日本と似ていますが、印鑑が存在しないというのは決定的な違いで、そう考えると、印鑑がある文化というのが特殊な物であり、世界的に珍しいケースであるという事ができますね。

ペーパーレスの時代になってきたため、これから印鑑は廃止される未来になるかもしれません。

印鑑は何かで代用することが出来る?

印鑑が必要なシーンで「印鑑がない!」となった場合、代用できるものはあるのでしょうか、結論から言うと、印鑑の代用は「サイン」になります。しかしながら、印鑑の代用として「サイン」が認められるのは時と場合に限られてくるのです。

それでは、どのような場合に印鑑の代わりにサインを使う事ができるのか見ていきましょう。

サインが印鑑の代わりになるのは主に「郵便物を受け取る時」

印鑑15

サインが印鑑の代わりとして機能するのは「郵便物や宅配物を受け取るとき」になります。例えば、ネットショッピングで何か購入して配達される際、受け取りの時に本人確認が必須となります。そこで、昔は印鑑が必要だったのですが今はサインで代用することが可能になっています。

印鑑を準備して荷物を受け取ろうとしたら、「サインで大丈夫です」と言われた経験はありませんか?このように、本人確認が必要ではあるが、名前と住所が一致しているなどのある程度の要因があれば印鑑は必要なく、サインで代用可能となります。

もちろん、印鑑を押すことでも本人確認はできるため、ボールペンを触りたくないなどの場合は自分の印鑑を使用するというのも手です。それでは逆に、絶対に印鑑が必要な場合について見ていきましょう。

名前のみの印鑑のメリットや作る際のポイントとは?

絶対に印鑑が必要な場面は、「重要な手続き」の時

絶対に印鑑が必要な場面は、「重要な手続き」の書類を書く場合です。例えば銀行口座を開設するとき、不動産を契約するとき、学校や会社関係の書類などではほとんどの場合印鑑が必要とされます。逆に言えばこれらは「サイン」で代用することが出来ないのです。

いくら本人と分かっていても、銀行口座や不動産を契約するときにサインだけでは手続きを進めることが出来ません。もしサインで代用ができてしまうと、犯罪やいたずらに使われる可能性が考えられるため、今の日本では重要な手続きにおいては印鑑が必ず必要であり代用品は無いという状態になっています。

印鑑に関係する言葉「捺印」とは?

公的な書類で、「捺印」という文字をよく見かけることがあるかもしれません。これは「なついん」と読み、本人の所有する印鑑を本人が押すことを意味します。同じような言葉に「押印」とありますが、ほとんど同類の言葉であるため、日常で使うのであればどちらも違いはありません。

印鑑は同じ苗字だったら何でも良いの?

印鑑の代用品を考えた際、新しく買うという選択肢があります。ただ、新しく印鑑を買った場合は重大な注意点が存在します。それは、銀行口座では1つの印鑑しか認められないという点です。もし、銀行口座の本人確認が求められた場合、印鑑が必要となるケースがあります。

暗証番号を忘れてしまったり、口座の種類を変えたいと思った場合です。その際、必ず「銀行口座開設時に使用した印鑑」が求められるのです。前に使っていた印鑑を紛失して新しい印鑑を購入した際、銀行では「本人確認」として認められないケースがあります。

このような状況に陥らないためにも、印鑑を無くすという事態は極力避けるのがベターです。

人気が高まるチタン製の印鑑を安い価格で買えるのか

印鑑の代用として注目される電子署名と電子印鑑

印鑑は本人確認の証としては確かな証拠になりますが、実際は少し不便であるという考え方が広まりつつあります。確かに、無くしてしまったら本人確認ができなかったり、印鑑を持ち歩くことは有りませんから外出先で本人確認ができない、といったデメリットもあります。

そんな中、ペーパーレスの時代に合わせて開発が進められているのが「電子署名」と「電子印鑑」です。これらは名前の通り、署名と印鑑を全て電子でするのです。ペンを持ってタブレットにサインを書けば、それは電子署名になります。

また、電子印鑑は電子署名ほど開発は勧められていませんが、それぞれがスマートフォンなどのデバイスに電子印鑑を所有することになり、スマホがあるだけで印鑑を押せるといった状態になります。しかし、これらにはデメリットも存在します。

本人確認を電子にしてしまうことの危険性

このように本人確認を機械で出来るようにしてしまう事で、盗難された場合悪用のリスクがかなり高まります。実際にスマートフォンに電子印鑑がインプットされる時代になれば、スマホを落としたら命とりです。至る所で悪用されてしまいますし、逆にそれを狙う人達が表れるかもしれません。

このように、今の時代は印鑑の代用が存在しないため不便に感じますが、利便性を求めて電子化してしまうとかなりの危険性を伴う事にもなるのです。

重要な手続きでは印鑑の代用ができない!いつも準備しておきましょう。

今回は印鑑の代用について解説しました。郵便受け取りなどの簡単な本人確認であれば、サインで代用が可能ですが不動産や口座開設、公的な書類ではほとんどに印鑑が必要とされます。しかし、ペーパーレスの時代が進むにつれてこの印鑑制度は無くなるかもしれないと言われています。

実際に電子印鑑についての研究が進むなど、印鑑無しで生活できる未来はそう遠くないかもしれません。